メルヘンクーゲル
メルヘンクーゲル…ってご存知ですよね(^^♪
なんともいえないやさしい音がする・・・例えるなら風がゆする葉音のような・・・小川のせせらぎのような・・・そんな風に表現したくなる音。
子どもが小さいころ、オイリュトミーの前に順番に回してご挨拶したり、お話を読む前の時に音を楽しんだりしました。
銀色の小さなものを持っていたのですが、今はどこかに旅に出たのか、はたまた小人のうちにいるのか、見当たりません(^_-)
見当たらなくなって久しいのですが、なんとなく日々気にすることなくしているうちに、子どもたちは大きくなっていきました。
昨年のクリスマス。
さて、クリスマスプレゼントはどうしましょうか。もう高校生と中学生だし・・・ふぅ~ん・・・
と考えていたいたときに・・・・ふと、メルヘンクーゲルの音が耳に聞こえてきました。なんて書くとすごいように聞こえますが、聞こえたような感じにメルヘンクーゲルのことを思い出したのです。
そうだ・・・大きくなって改めて、私からのプレゼントとしてあげよう。お守りのように大事にしてくれるといいな。
と思って高校生男子にはブロンズに月と星の模様のついたもの、中学生女子には黒球に色んな楽器のついた物を選びました。
ちゃんときれいにラッピングして、枕元においておきました。
わくわく(*^_^*)
あさ、ニヤニヤして起きてきた2人に
息子には、小学生の時に水彩画の自由画の時間描いた『月と星がかさなる夜の笛の音』という題の絵が大好きで、だからその模様を選んだこと。
吹奏楽部で頑張っている娘には、音の妖精のようにステキな音だからきっと守ってくれるとよ・・・という思いでわたしたこと。
それぞれ話して、テレながらも何か嬉しそうに受け取ってくれました。
そんなこんなで時は流れて、今年の夏。
娘の吹奏楽部のコンクールの時のこと・・・
私は、役員なので舞台袖に待機していました。本番にサッと楽器を舞台まで運ぶ為です。
緊張高まる舞台袖・・・前の学校の演奏の邪魔にならないように子どもたちは小さな小さな声で緊張を紛らわす為にお互いに励ましあっていました。
そんな時、娘の周りに小さな輪ができていました。
近くに言ってみると。娘の手には、あのメルヘンクーゲルが乗っていました。
『これは音のお守りだから、きっとうまくいくから・・・』
といいながら、手の上でメルヘンクーゲルを転がして、その音をみんな耳を澄まして聞いていて・・・きれいな音~ かわいいね~ 本とやね、守ってくれる気持ちになる~と緊張しながらも笑顔でいました。
その姿が・・・愛おしくて・・・ 純粋で まっすぐな思いで・・・
泣いちゃったのですよ~ 隠れて(*^_^*)へへへ
モノ以上の思いを 持ったその子たちの奏でる音楽は本当に素晴らしく また、その演奏を聴いて泣いていました。
涙腺が弱くなって困っちゃいます・・・(^_-)
(ちなみに息子に聞くとカバンの中にずっと入ってるとのこと、へぇ~)
そんな思い出。
さて、今年はどうしましょう。