ツナガルヒツジレポート ~一宮クラフトビアパーティ&BISHU FES ~

11月8日(土) 一宮クラフトビアパーティ&BISHU FES に

ツナガルヒツジとして参加してきました。

 

今年はタイトルにもある通り、クラフトビールパーティと合同で行われたこともあってか

老若男女問わず、とても賑やかに行われました。

 

ポスターと一緒に移っている『ニードルで作るひつじ』

小さな子から大人まで誰でもそれぞれに楽しむことができましたよ。

ウォルドルフ人形が来ている服は

尾州ウール・ガラ紡毛糸…地域を代表するものを使った生地でっ作った服を着ています。

 

ガラ紡毛糸は、1873年日本発明の「ガラ紡機」が「ガラガラ」と音を立てて紡ぐ、素朴で温かみのある糸です。

通常利用されない「落ち綿」を原料とし、手紡ぎの原理でゆっくりと作られます。撚りが弱く、

ムラのある独特の凹凸とネップ(節)が特徴で、空気を多く含んだふっくらとした柔らかい風合いが魅力です。

そして

尾州ウール。

尾州(愛知県一宮市周辺)は、世界三大ウール産地の一つです。

木曽川の清らかな水と長年の分業体制に支えられ、羊毛の「糸づくり」から「仕上げ」まで全工程が地域内で完結します。

この高い技術力により、ハリ、コシ、しなやかさを兼ね備えた高品質なウール生地を生み出し、世界的な高級ブランドからも高い評価を得ています。

 

もう一人は、この地域の幼稚園の体操服をリメイクしたものを着ています。

 

ウォルドルフ人形のかわいさも手伝ってか

尾州ウール・ガラ紡の話や

「うちの幼稚園のふくやー」と立ち止まって話をしてくれる人もいたりして(●^o^●)

それから「ダーニング」にも関心がある人もたくさん痛車いました。

 

 

そして何よりヒツジさんたち…大人気°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

この子たちの可愛さ無敵です🐑🐑🐑

 

でもこの日はニードルのヒツジさんたちを作る日

写真では移しきれないたくさんの方々の、楽しそうな様子が

とってもとっても嬉しい一日でした。

 

このヒツジの仕上げに使う「ネップ」と呼ばれている羊毛の状態です。

ネップは、繊維の絡まりにより生じる不規則な塊です。

 

長所としては、ガラ紡毛糸やツイードなどで素朴で温かみのある風合いや手作り感を生み出し、

糸や生地に独特の個性と奥行きを与えるデザイン要素として活用されます。

一方、短所としては、均一で滑らかな糸を目指す工業的な製品においては、

意図しない副産物と見なされ、糸切れや製造上の欠陥の原因となり得ます。

そのため、一般的には品質管理の過程で取り除かれます。

 

その捨てられてしまうような材料を何とか生かして使うことはできないか…というのが

ツナガルヒツジでの大事にしたいこと。

 

尾州ウールの人形の服も本来なら捨てられてしまうような端切れを使っていますし

ガラ紡毛糸はそもそもの成り立ちがそうだし、

ダーニングも”繕いの美”を体現しているかのよう。

 

参加している方も口々に

手を動かしている時間って、そのことで毛を考えて創り上げていくから、すごくいい時間ですね

とか

こんな風に集中するのは久しぶり

とか

自分にこんなことができるなんて知らなかった

とか

羊毛や布のことを大事にする感覚って、すてきだしたいせつですよね

とか‥‥

たくさんのたくさんの気づきを伝えてくれました。

 

それらをすべて心から大切にして、そして楽しんで

これからも皆さんに出会っていきたいね。