アドヴェントカレンダー 1日目
今年のビーンズのアドベントカレンダーです。
「クリスマスのバラの伝説」というお話の絵になっていて
絵は「バーナデット・ワッツ」が書いています。
ヨーロッパに広く伝承されている物語では
舞台はベツレヘム、イエス・キリストが生まれた夜です。
贈り物を探しに: 貧しい羊飼いの少女マデロンは、天使のお告げを聞いて、
キリストの誕生を祝いに馬小屋へと急ぐ人々の中にいました。
捧げるものが何もない: 他の人々が羊や食べ物、金品を持ち寄る中、
マデロンはあまりにも貧しく、捧げるものが何もありませんでした。
季節は真冬で、あたりは雪に覆われており、贈り物にできるような美しい花すら見つかりませんでした。
贈り物ができないことを悲しんだマデロンは、馬小屋の外で雪の上に座り込み、人知れず涙を流します。
その様子を見ていた一人の天使が(または通りかかった旅人が)、マデロンを哀れに思います。
天使が彼女の足元の雪を払いのけると、マデロンの涙が落ちた場所に、雪の中から突然、
純白で可憐な「クリスマスローズ」が咲き誇りました。
マデロンは喜び、その花束を摘んで、生まれたばかりの幼子イエスに捧げました。
というもの
でももともとはナーゲルレーヴの物語で、
短編集『キリスト伝説集』に収録されている「聖なる夜(Den heliga natten)」というお話。
彼が子どもの頃、大好きなおばあさんから聞いたお話を基にしているそうです。
「聖なる夜」のあらすじを簡単にお伝えしますと
ある寒い夜、ひとりの羊飼いの男が、家の中にいる妻子のために、火種をもらいに旅に出ます。
尋ねた家の主も羊飼いでした。ところが、無慈悲にも男は、相手が誰であろうと簡単には火を与えようとしません。
しかし、この無慈悲な羊飼いは、外の暗闇で、不思議な光と、動物たちが人間のようにひざまずいている光景を目にします。
さらに、その光景の中に、訪ねてきた旅人が現れ、その旅人を追いかけていくと、
馬小屋の飼い葉桶に寝かされた幼子と、その周りを囲む人々や動物たちの姿を見ることになります。
この神秘的な光景、そして旅人が、実はマリアとヨセフ、そしてイエス・キリストであったことを悟るにつれて、
無慈悲だった羊飼いの心は溶かされていきます。彼は自分の過ちを深く後悔し、心が優しさに満たされるのを感じます。
この物語は、聖なるクリスマスの夜の奇跡が、無慈悲な人間の心をも変え、優しさや慈愛をもたらすことを描いています。
というもの…
アドヴェントカレンダーを見ると、どちらの話も総合されているような気になります。
貧しい少女
修道士たち
キリストのの祝いに向かうたくさんの人々
それを見守る森の賢者たちと光…
12月1日の扉を開けると…
全体をながめてみると…
光に向かって歩く人々は火種をもらいに行く羊飼い一家のようにも見えますし、
遠くで輝くお城(馬小屋やベツレヘムの光の象徴とも取れます。
この物語を伝承のように聞きなれていない私は
これからどんな物語が展開されていくかとっても楽しみです。
毎日の扉…心豊かになりそうです。









