静岡でのぱたぽん研修 ~気付き編~
どの角度からとっても
可愛すぎる✨
ひつじさんはぱたぽん仲間の作品ですが
そのほかの作品は、デンマーク牧場の入所者の方の作品です。
一人一人の特性に応じたプログラムで、羊毛の作品作りもしていて
来年の干支のお馬さんを制作していました。
(この日は日曜日でお休みだったので、作業場と作品を見せてもらいました)
この作品を作った子(方)は自分の中にインプットしたものをただひたすらに
再現していく能力があるとのことで…
もう、天才そして芸術家!
実物を見ないとなかなかわからないかもしれませんが
筋肉の流れや、模様、その動物の特徴を見事に生かしている
そして、何とも言えない作品の雰囲気
一目惚れとはこのこと…私はヒョウ(豹)をビーンズに連れて帰ってきました。
手仕事は本当にすごい
羊毛を変容させる…糸を紡ぐ、布を織る、染色する
そして、木を削る、土をさわる、植物を育てる…
素材と向き合うその時間は、私たちをもう一度
“世界とつなぎ直してくれる”ような感覚をもたらしてくれます。
子どもたちにとって、手を使うことは最高の学びです。
粘土のやわらかさ、木の香り、布のぬくもり。
それらの感触を通して、子どもは
「世界ってこんなふうに感じるんだ」と
安心して確かめていきます。
シュタイナーが語ったように、
思考・感情・意志がバランスよく育つためには、まず“感覚の体験”が欠かせないのです。
手を動かしていると、いつのまにか頭の中が静まり、深呼吸ができるようになる。
それはまるで小さな瞑想のようで、
マインドフルネスそのものです。
自分の思いをうまく表現できない特性を持つ人にとっても
手仕事の営みの中で”表現”できることは大きな喜びとなるでしょう。
手から手へ、ぬくもりや技が受け継がれていくこの営みは、
デジタルでは決して得られない“確かな感覚”を私たちの心に残します。
ウォルドルフ人形の講師となった今では、
そのことを自分の核として活動をできていますが
それまで「ただ好き」という感情を
シュタイナーの哲学・思想を通してみることがなかなかできませんでした。
それはきっと自分自身をしっかりと見る、受け止めるということに抵抗していたからかもしれません
「子どもを本当に癒やすには、まず大人が癒やされなくては」
シュタイナーの幼児教育に出会い体験していくうちに
それが、私の中でずっと大きなテーマとなりました。
もちろん、その「大人」には自分も含まれていて、
自分自身と向き合うことが、実は一番大きな課題だったんです。
なかなかその覚悟ができず、進むべき道に迷っていました。
そんな時、あるシュタイナーの言葉に目が留まりました。
「真剣に求める人には、必ず導き手が現れる」
”いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか”のほんの一説ですが
すると不思議なことに、39歳でバイオグラフィーワークと出会うことに。
そして、なぜか自分中で線引きしていた
ウォルドルフ人形の講師への道にも進んでいきました。
(もちろんバッチフラワーも…それはまた別のお話)
不思議な状況が私をその学びへと導いてくれたんです。
今回のデンマーク牧場への旅の一連もそんな導きの一つかもしれません
私の理想郷がそこにあったようでした。
もちろん、それそのもの…というわけではありませんが
人々との思いが長い時間をかけて受け継がれ
現実的な世界の中で息づいている
それぞれが自分のできることをして支えあっている
長い時間と消えない思いとともに
私が”今”できることから始めることが、まずは大切なんだなぁと思います。